2011年11月30日 発行 vol.91
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目 次
1. 巻頭言
2. 今月のここがPoint! 環境法
3. 今月のお薦め環境製品
4. 今月の環境用語
1. 巻頭言
私の母が、牛乳パックの廃物利用でポケットティッシュを中に入れてミニティッシュボックスを作って友達に配って好評を得ています。日本に昔からある『もったいない』の精神をこれからも大事にしたいと思います。
その母もスーパーに買い物に行って安かったと言っては時々必要以上に買い物をしていますが…

2. 今月のここがPoint! 環境法
< 容器包装リサイクル法 >

容器包装リサイクル法(容リ法)とは?

正確には、『容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律』というのですが、とても長い名前にびっくりしてしまいました。
難しいことが書かれていましたが簡単に言うと、家庭から出るごみの6割(容積比)を占める容器包装廃棄物を資源として有効利用することでごみの減量化を図るための法律です。
大量生産・大量消費による発展とともに膨大な廃棄物が産出され、今ではごみ処分場が逼迫し、焼却設備の立地がますます困難となっています。私たちの未来はどうなってしまうのでしょうか? 将来への不安に対し、生産者として、消費者として、どの様に廃棄物処理の問題に対応していくかを真剣に考えた法律と言えます。またこういった内容では、慣例的に消費者のみに責任が課せられがちですが、生産者(事業者)にリサイクル(再商品化。再資源化ともいう)の義務を課し、拡大生産者責任を導入した画期的なものと思われます。

それでは、容器包装廃棄物について少し触れたいと思います。容器包装廃棄物は、皆さんもご存知の通り金属(アルミ・スチール)、ガラス(無色、茶色、その他の色)、紙(紙パック、段ボール、その他の紙製容器包装)、プラスチック(PETボトル、その他のプラスチック製容器包装)があります。事業者が再商品化の義務を負う物が何かわかりますか? それは上記ガラス(全て)、紙(その他の紙製品)、プラスチック(PETボトル、その他のプラスチック製品)です。アルミ缶、スチール缶、紙パック、段ボールは既に有価で取引されリサイクル化が進んでいるので再資源化義務の対象となっていません。 容リ法が2000年4月に完全施行され11年が経過します。我々一般消費者及び生産事業社の取組みの成果が気になるところですね。日本容器包装リサイクル協会によると、次の内容が上げられています。
1)循環型社会構築に寄与した
2)市民のリサイクル意識が向上した
3)事業者による容器の軽量化やリサイクルしやすい設計・素材選択が進展した
4)最終処分量が年々減少し、一般廃棄物の最終処分場の残余年数が改善された(1995年度8.5年⇒2009年度18.7年)
環境省発表のリサイクル率も1995年公布時9.8%⇒20.5%と進展し、確実な成果を証明しています。

しかしながら、1995年公布から16年が経過し克服しなければならない課題も出ています。例えば、廃棄物の発生抑制・排出抑制が不十分、市町村・事業者の分別コストが増大、市民の環境意識のより一層の向上など。
現在も物は次々と生産され続けています。いずれごみの焼却や埋め立ても限界を迎えること必至です。大きなことはできませんが、「自分だけはいいだろう」などと考えず、一人ひとりできることを実行し、未来の不安が少しでも軽減される様、心を一つにして取組んでいきたいものです。
物質的な満足よりも精神的な満足を求めるブータン王国の「国民総幸福度」の考え方について学ぶところが多いにありそうです。

3. 今月のお薦め環境製品
< 二次電池 >

私たちの生活に欠かすことのできない電池ですが、電池には大きく分けて一次電池と二次電池があります。
電池と言えばまず思い浮かべるのはマンガン乾電池でしょう。今年の震災の時に懐中電灯用として品薄になったことがありました。マンガン電池は一次電池に分類されます。

今回ご紹介するのは二次電池です。二次電池とは使い切ったら充電して何度も再利用できる電池のことで、使い捨ての一次電池に比べ、充電器が必要で製品価格は高くなりますが、繰り返し使用できるので長い目で見れば経済的だと言えます。種類としては鉛蓄電池、ニッカド電池、ニッケル水素電池、リチウム二次電池、リチウムイオン電池などがあります。携帯機器のバッテリーはほとんどが二次電池です。

鉛蓄電池の代表は自動車用の電池(=バッテリー)です。過放電に弱いなどの欠点もありますが、主要材料の鉛が安価なことなどから、いまでも自動車用電池の中心となっています。

ニッカド電池(またはニカド電池)はニッケル・カドミウム電池の略で、特徴としては、大電流で放電できること、大電流で充電できること、使用温度範囲が広いことなど、パワーが必要でタフな用途に適しています。充電式シェーバや電動工具、また信頼性の高い特徴から非常灯や誘導灯の電源としても用いられています。しかし、環境負荷物質であるカドミウムを使用しているため近年ニッケル水素電池等への置き換えが進められ使用数が大幅に減少しています。

ニッケル水素電池は乾電池の代わりに使う充電池として使われています。従来のニッケル水素電池は、置いておくだけで自然と電気容量が減ってしまう欠点がありましたが、最近、自己放電が少ないニッケル水素電池が開発され、乾電池の代わりに充電して使える電池として急速に広まっています。充電して何回も使用できるので、1回の充電当たりのコストは約4円程度で、長く使えば経済的です。また、1回きりの使い捨てでないところも環境意識の高い消費者に受け入れられているところと言われています。

リチウム二次電池は一次電池のリチウム電池を充電できるようにした電池で、ボタン形やコイン形の電池として携帯電話のメモリーバックアップ用の電池などに使われています。

リチウムイオン電池の特徴は電圧が高く、リチウムイオン電池1本でニカド電池やニッケル水素電池の3本分の電圧があるので、使用本数を少なくすることができ、機器を軽量でコンパクトにすることができます。
また、ニカド電池やニッケル水素電池は使い切らずに充電することを繰り返すと、見掛け上使える時間が短くなる「メモリー効果」と呼ばれる現象が見られます。リチウムイオン電池にはメモリー効果がないことも特徴で、これらの特徴から携帯電話やノートパソコンなどの携帯電子機器に広く使われるようになり、携帯電子機器に、最も使われている電池となっています。
東芝が2007年12月に発表したSCiBは新型リチウムイオン二次電池です。メールマガジン 第73号に紹介されていますので、是非そちらもご覧下さい。

これから寒い冬になります。自動車のバッテリー上がり等のトラブルがありますので、愛車をお持ちの方は一度はバッテリー液の量を見られては如何ですか?

4. 今月の環境用語
< 【地球温暖化対策】カーボンニュートラル >

カーボンニュートラルを直訳すると、”炭素を中立にする”。
自然環境保持の考え方で、”化石燃料(石油・石炭等)を使用しない事を前提とし、植物が二酸化炭素を吸収した分、二酸化炭素を排出出来る”との意味になります。

二酸化炭素は、下記の通り循環します。
1.木や植物が成長する・・・二酸化炭素”吸収”
2.木が成長をほぼ終える・・・二酸化炭素”排出”
3.木を伐採し、木材・木くず等に加工・・・二酸化炭素”排出”
4.廃材にする・・・二酸化炭素”排出”
吸収・排出のバランスが保たれれば、大気中の二酸化炭素の増減に影響は出ず、中立を保てます。この状態のことをカーボンニュートラルといいます。
しかし、現代は化石燃料が多用され、カーボンオフセット[炭素相殺・・炭素排出量が多い為、排出抑制(省電力)や、吸収(植林等)を増やし、排出過多の幅を小さくする]を協議する事が殆どです。

地球温暖化の一因は、二酸化炭素排出量にあります。今後、風力発電など二酸化炭素を排出しないクリーンエネルギーが台頭すれば、カーボンニュートラルな時代に変わります。

省電力に気をつける事も必要ですが、植物を育てる事はどの時代でも共通して言える環境対策になります。

皆様、ガーデニング始めては如何ですか?