2025.12.26

社長が学生に伝えたい「優良企業の見分け方」~就職活動で本当に大切にしてほしいこと~

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講演風景

こんにちは。株式会社光アルファクス 代表取締役社長の川井です。
先日、大学で学生の皆さんに向けて「優良企業の見分け方」 というテーマで講演する機会をいただきました。普段、就職活動を控えた学生の皆さんとお話しする中で、「どんな会社を選べばいいのか分からない」「失敗しない企業選びの基準を知りたい」という声を多く耳にします。インターネットや就活サイトを見れば、企業情報はいくらでも手に入る時代です。しかし、情報が多いからこそ、本質を見抜くことが難しくなっているのも事実だと感じています。このブログでは、講演でお話しした内容をもとに、私自身が考える「優良企業の見分け方」を、就活生の皆さんに向けてお伝えします。

目次

    「優良企業」とは何かを、まず自分で考えてほしい

    就職活動をしていると、「優良企業」という言葉をよく目にすると思います。
    しかし、その定義は人によってまったく異なります。
    売上が大きい会社、知名度のある会社、給料や福利厚生が充実している会社。
    これらは確かに魅力的な要素ですし、判断材料の一つであることは間違いありません。

    ただし、それだけで「自分にとって良い会社かどうか」は判断できません。
    なぜなら、企業選びは条件比較ではなく、価値観の選択だからです。

    どんな考え方のもとで仕事をするのか。
    どんな人たちと日々向き合うのか。
    どんな形で社会と関わっていきたいのか。

    まずは「優良企業とは何か」を、他人の評価ではなく、自分の言葉で考えてみてください。

    私が考える「優良企業」に共通する大きな考え方

    講演では、経営者としての立場から、私なりの「優良企業の共通点」をお話ししました。
    それは、次の3つに集約されます。

    • 事業が安定して継続できる基盤を持っていること

    • 社会や顧客から本当に必要とされていること

    • 社員が安心して成長できる環境があること

    ここで大切なのは、一時的な業績や派手さではなく、長期的な視点です。
    就職はゴールではなく、スタートです。
    10年、20年と働く可能性がある場所だからこそ、
    「この会社は続いていくのか」という視点を持ってほしいと思います。

    安定して成長できる事業かどうかを見る

    企業の安定性というと、売上規模に目が行きがちです。
    しかし、本当に見るべきなのは「中身」です。

    • 特定の分野に依存しすぎていないか

    • 市場環境が大きく変わったときに対応できるか

    • 社会課題と向き合う事業をしているか

    こうした点は、企業の事業内容や沿革、社長メッセージから読み取ることができます。
    数字の大きさよりも、事業が社会に根付いているかどうかを意識してみてください。

    「誰の役に立っている会社か」を考える

    優良企業かどうかを判断する上で、私は「誰から支持されているか」を重視しています。

    お客様から選ばれ続けているか。
    取引先と長期的な関係を築いているか。
    社会にとって必要な存在であり続けているか。

    こうした企業は、簡単には揺らぎません。
    企業のホームページを見るときも、「何を売っているか」だけでなく、
    「どんな価値を提供しているか」に注目してみてください。

    企業の「伝え方」には、その会社の姿勢が表れる

    就職活動では、企業が発信している情報をたくさん目にします。
    その際にぜひ意識してほしいのが、情報の"伝え方"です。

    言葉がきれいに整っているかどうかではなく、そこに誠実さがあるかどうか。

    例えば、

    • 理念が抽象的な言葉だけで終わっていないか

    • 社員紹介が本音で語られているか

    • 良いことばかりを書いていないか

    企業の姿勢は、こうした細部に表れます。
    学生の皆さんは「選ばれる側」だと思いがちですが、同時に「企業を選ぶ側」でもあります。
    遠慮せず、しっかり見極めてください。

    光アルファクスが大切にしている企業の在り方

    私たち光アルファクスは、半導体・電子部品・マテリアル分野を扱う技術商社です。
    専門性の高い分野ではありますが、当社で活躍している社員の多くは文系出身です。

    理由は明確です。

    商社の仕事は、技術と人をつなぐ仕事だからです。
    お客様の話を聞き、課題を理解し、社内外の人と連携しながら最適な答えを探す。
    このプロセスに必要なのは、知識以上に「向き合う力」です。

    知識は後から身につけられる

    「専門知識がないから不安」という声はよく聞きます。
    しかし、知識は入社後にいくらでも身につけられます。
    当社では研修やOJTを通じて、基礎から段階的に学べる環境を整えています。

    最初から完璧である必要はありません。
    大切なのは、学ぶ姿勢と誠実さです。

    就職活動は「企業選び」であり、「自分選び」でもある

    最後に、学生の皆さんへお伝えしたいことがあります。

    就職活動は、会社を選ぶ時間であると同時に、自分を知る時間です。

    どんな働き方をしたいのか。
    どんな価値観を大切にしたいのか。
    何を軸に人生を築いていきたいのか。

    その答えは、人それぞれ違っていて構いません。
    だからこそ、「有名だから」「安定していそうだから」ではなく、
    自分の軸で企業を見ることを大切にしてください。

    このブログが、皆さんの就職活動を考える上で、少しでもヒントになれば幸いです。